暦の上ではこの日から冬とされます。徐々に日差しも弱くなり、北風がまさに冬の到来を告げているかのようです。
冷たい風が樹々を揺らし、葉っぱが大地に舞い落ちていきます。ほんの一日で変わりゆく辺りの色彩が、秋から冬へと向かう時の足音を感じさせてくれます。10月27~28日には、毎年恒例になった「第13回村山デエダラまつり」がMURAYAMA内で開催されました。気づくと今年も残すところ、あと2ヶ月です。古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。