夜の長さが一年で最も長くなる頃。
冬至は「一陽来復の日」として尊ばれてきました。
この日カボチャを食べユズ湯に入るのは、太陽のエネルギー (黄色は太陽の色) にあやかりたいという思いがあったのでしょう。
冬至の頃、MURAYAMAでの日の出は午前6時47分ごろ。
今朝の冷え込みで凍った水たまりに、太陽の光がまばゆく映し出されていました。日の入りまでは、10時間もありません。
丹沢方面の山々もすっかり雪をまとっています。
遠くの大きな雪景色が、優しく微笑んでいるように思える光景です。
ふっと足下に目を向けると、小さな自然が微笑んでいました。
大地と空気と生命がはぐくむ「美」に、心がうごかされます。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。