一年の中で最も昼間が長く、夜が最も短い日。しかしながら日本の大部分は梅雨の時期で、あまり実感されないことも。季節はもう夏の真ん中にさしかかります。
6月7日に梅雨入りした関東地方ですが、どうやら本格的な雨模様はこれからのようです。若葉がすっかり一人前の青葉になり、風に揺れるたびに緑が滴り落ちてくるようです。大地を踏みしめると、ムッとする様な草の匂いに出会ったりする今日この頃です。古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。