暦の上で、一年の始め・春の始めとされます。まだ寒さの厳しい時期ではあるものの日脚は徐々に伸び、九州や太平洋側の暖かい地方では梅が咲き始める頃でもあります。
MURAYAMAでは大寒を迎えた頃から雪が舞い始め、1月24日の朝には一面雪景色となりました。まるで、北国の原野のようです。
立春の早朝、「立春大吉」と書かれた紙を貼る風習があるそうです。この文字は、縦書きにすると左右対称になり、一年間災難にあわないというおまじないになるそうです。
毎年4月に薄桃色に染まる桜の樹々たちにも、真っ白な花が咲いたようです。厳しい寒さの後に必ずやってくる、暖かい春を予感させてくれます。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。