暦の上では秋の始まり。しかしながら残暑はなお厳しく、真夏日や熱帯夜が続きます。朝夕にかすかな涼風が立ち始めれば、小さな秋の訪れです。
関東地方では、7月末にやっと梅雨明けを迎えました。その後もゲリラ豪雨などが発生する不安定な天候が続き、夏らしいお天気が待ち望まれていました。二十四節気では秋に突入したとはいえ、まだまだ厳しい残暑が予想されます。そんな中、MURAYAMAの大地に赤とんぼが舞っていました。夏と秋が、秘かに混ざり合っているのかもしれません。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。