暑さがだんだん強くなってくる時期です。
梅雨もそろそろ終わり、本格的な夏がもうすぐやってきます。
大地をうるおしてくれる雨が、水たまりを作ります。
MURAYAMAの生き物たちにとって、しばしの水場の誕生です。
夏を目の前に、改めて水の大切さを感じさせてくれるこの時期です。
紫陽花の正式な学名は、ヒドランジア。「水の器」という意味だそうです。まさに、この季節を象徴する名前を授かっていたのですね。
原産地が日本という事も、あまり知られていないようです。
草むらをそっとかき分けると、雲雀(ヒバリ)が卵を産んでいました。
春先、MURAYAMAの空で声を響かせていた雲雀たちが営巣していたのです。人知れず、命が育まれています。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。