ちょうど春のなかば。
太陽が真東から昇り、真西に沈む。昼と夜の長さがほぼ等しくなる事から、昔はこの日を時正 (じしょう) と呼んだ。春分の日を挟んだ7日間が、春のお彼岸である。
春分の日、東京の日の出はおよそ午前5時44分、午後5時53分には日没を迎えます。今日を境に、昼間の時間が長くなっていきます。各地では、今年も五穀の豊穣が祈願されていることでしょう。
樹々も一斉に芽吹きを迎え、大地にも彩りが戻ってきました。
どこからともなく聞こえて来る鳥たちのさえずりに、心浮き立つ季節です。
各地で桜の開花が報じられるこの頃、MURAYAMAの大地にはまだ朝露が光っていました。ようやく、白梅・紅梅の見ごろが終わりを迎えようとしている今日この頃です。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。