すべてのものが清らかで生き生きとする頃。若葉が萌え、花々が咲き、鳥が歌い、生命が輝く季節です。
4月8日はお釈迦様が生まれた日とされ、灌仏会(かんぶつえ)と称されます。この日はまた花御堂を造って誕生仏を祭ることから、「花祭り」とも呼ばれています。
春分を迎えた頃、マンサクの花が満開を迎えていました。この名前の由来は、早春に咲く事から「まず咲く」が東北地方で「まんずさく」と訛ったものとも言われているそうです。
コナラやクヌギなどの落葉樹を、柞(ははそ)と言うそうです。古来より日本の森林に多くみられるこれらの樹々を、人々は母の様な存在に感じていたからでしょうか。
小さな花々が、MURAYAMAの大地にも顔をのぞかせています。やがて樹々にも若芽が萌え、生命の輝きが増していく頃を迎えます。季節はまた新たな一巡りを始めようとしています。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。