季節はもう夏の真ん中。一年で最も昼間が長く、夜が最も短い日です。しかしながら日本の大部分は梅雨の最中で、あまり実感されないことも。
6月14日にやっと梅雨入りを迎えたMURAYAMAです。梅の実が色づき始め、合歓の木(ネムノキ)にも蕾がつき始めました。夜になると、ゆっくりと葉を閉じる姿がまるで眠るようなので「眠りの木」、そして次第に「ネムノキ」に変化していったそうです。夏の夕方、お化粧の刷毛のような紅の花を咲かせてくれます。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。