木々の緑もすっかり色濃くなる頃。万物がしだいに成長し、少しずつ満ち始めるという意味から小満といわれています。
5月初めに沖縄地方が梅雨入りしたかと思うと、例年にない勢いで梅雨前線が日本列島を北上してきました。早い梅雨入りと遅い梅雨明けで、長梅雨の予報もちらほらと聞こえてきます。そんなどんよりとした空を、MURAYAMAの花々は見上げていました。大切な天からの恵みを頂く準備が、もう整っているようです。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。