太陽が最も高く昇り、昼が一番長くなる頃。
本州では昼の時間と夜の時間の割合がほぼ2対1になり、北に行くにしたがって昼の割合が大きくなる。
日本の大部分は梅雨を迎え、恵みの雨に草や木が緑を深くし、夏草の匂いがムッと感じる時期でもある。
MURAYAMAでは、6月10日に梅雨入りを迎えました。暦上の入梅が6月11日頃なので、ほぼ例年通りでしょうか。しかし、昨今騒がれているゲリラ豪雨が今年も心配な所です。
若葉が雨に打たれ一人前の青葉になる頃、イロハモミジには沢山の実がついていました。よく見ると翼が着いています。「翼実」と呼ばれるこの実は、風に乗って熟れた実を遠くまで運んでくれるそうです。
上からキイチゴ、ミヤコグサ、ノコギリソウです。どんよりとした空の下でも、小さな生命たちが大地に彩りを添えてくれていました。
「さつきばれ」の空です。お月さまの運行を基準に据える二十四節気では、現在の暦で言う六月はまだ五月。「五月晴れ」はもともと、一時の梅雨の晴れ間をさす言葉であったとされます。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。