初霜の便りが届く頃。
東京などはまだ先にならないと霜は降りないが、北国や高地では早朝の田畑に白いものが見えるようになる。冷たい風とともにイチョウやカエデなどが、黄金色の輝きを増していきます。
去る10月17日MURAYAMAでは、東京消防庁による震災消防訓練が行われました。災害による火災や人命救助に備えての本格訓練です。この日、大地に緊張感がみなぎりました。
富士山の初冠雪がMURAYAMAからも見て取れました。この雪は10月7日の大型台風18号の雨がもたらしたそうです。同じくMURAYAMAの大地には、空を映し出す大鏡を作って去って行きました。
キンモクセイの香りが風に乗って運ばれてきました。樹々たちは心地よい寒さと身にしみる寒さをその木肌に感じながら、去りゆく秋を見送っているようです。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。