空気中の露が霜となって降りてくる頃。
山々も次第に艶やかに色付いていきます。晴れたり時雨れたりしながら、季節は冬へと移り変わります。
雲間からこぼれ出た朝日が、やがて大地を照らし出します。
うっすらと霜をかぶった緑の葉っぱたちが、その光を浴びようと、からだを震わせているようです。
何処からともなく優しく香るキンモクセイ。その香りを頼りに在処をさがすと、意外なところにオレンジに色付いた姿を発見します。
去る10月20〜21日に、「村山デエダラ祭り」がプロジェクトMURAYAMA用地で行われました。好天にも恵まれ、昼から夜まで多くの人で賑わっていました。今年初めて、デエダラ山車の運行が街でおこなわれたそうです。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。