小寒と大寒を合わせた節分までの約一ヶ月間を「寒」と呼び、その始まりにあたる小寒を「寒の入り」といいます。
文字通り最も寒さの厳しい季節ですが、新年を迎え春は一歩ずつ近付いています。
午前6時50分、MURAYAMAの初日の出です。晴天に恵まれたこの日、西の空には満月が輝いていました。太陽と月からの祝福を受けた新年の門出です。
ピーンと寒さが張りつめた大地には、空気中の水分が姿を様々に 変えて宿っています。土に宿るもの、木や草に宿るものが、冬の陽光に輝いていました。
冬の語源には「殖ゆ」や「振ゆ」という説があるそうです。人の陽気や生命力が殖える事、粒子が振えて発動する様子を指すそうです。来るべき時に備え、冬は大切なものを充電する時機なのかも知れませんね。
古代中国から伝わり、日本で根付いた農事暦。一年を二十四等分し、その季節ごとにふさわしい名前を付けた自然の暦です。
人々は、植物や生き物、自然の微妙な変化を感じ取り、農業をはじめ暮らしに役立てて来ました。時には、天災などの危険を避ける上でも重要なものでした。自然が営む再生循環と季節の移ろいをからだ全体で感じ、それを読み解いていく。まさに自然と共生してきた証しともいえます。